家族信託のセミナーをさせていただいて参りました。
今年は家族信託のご相談が多い!
圧倒的に多い相談は、
「認知症対策」
「成年後見制度が使いにくいって聞くので、家族信託を準備しておきたい」
「介護施設に入るタイミングで家が売れなかったら困るから、今のうちに子供に名義を変えておきたい」
という内容のもの。
現在の日本が予定している認知症等判断能力が低下もしくは無くなった場合の手立ては成年後見制度しかないため、また、生物であれば誰しも認知力低下のリスクはあるので、身寄りがいる方であれば、万人が準備するべき手法と想っています。
また別の方は、
「施設入居で身元保証人になる必要がある。連帯保証人となることと同義であるので、金銭的な手当を預かりたい。それをしっかり明確な根拠を作って預かりたい。」
というもの。
なるほどなぁ。
やはり時代の流れは、バレなかったらよい、という方向ではなく、明確に正しいことを行いましょうという方向ですよね。
私が学ぶ帝王学でも、
「筋を通す」
「義を立てる」
という度々出て参ります。
家族間で、しっかり根拠をもった財産管理を実施する、という手法でもありますね。
①なぜ?どういう理由で?
②誰に託す?
③何を託す?
④誰のために?
⑤何ができる?
⑥いつ終わる?どう終わる?
このあたりのことを明確にしておけば、金融機関ともしっかり付き合える信託の組成ができるように思います。
家族信託にかかわる裁判例も出てきているようですので、引き続き研鑽していきます。